机のはなし
私が書道教室を始めるのあたって、こだわったものの一つが、机です。
座卓で長机。
探してみると、会社や公民館等で使われるような事務机は、すぐに見つかりました。
丈夫だし、折り畳みが出来るし、何より安価。いい条件だけど、…これじゃあ納得できない!
教室を構えるなら、絶対、居心地の良い大好きな場所にしたいと強く思っていました。
よーし、頑張って探すぞ!と、私が好きな家具屋さんに聞いてみると、
もちろん特注で、折り畳みは難しく、しかもかなりの重量になって…1台8万円!!!
…目まいがしました(^^;
お世話になっている方にも色々相談に乗ってもらいましたが、やっぱり値が張ります。
半ばあきらめかけたところに、庭のベンチを指さしながら義母の一声。
「これで4千円くらいだったよ。」
えー!いいじゃん!とすぐ連絡してみました。
そこは、木材が豊富な岐阜の加子母という場所。義母は、道の駅で購入したようですが、
調べていくと、私は、幼稚園からも注文を受けて木の家具を作っているという、加子母森林組合さんに繋がりました。
岐阜の加子母(かしも)は、杉の木が豊富なのだそう。直接訪れた際には、木のとてもいい香りがしました。
オーダーで作ることに慣れていらっしゃるのでしょう、対応も作るのも速かったです。
希望だった、折り畳みでなるべく軽く、そして墨が染み込まないように。全て叶えてもらい、いい机が出来上がりました。
お値段は、そりゃあ事務机には敵いませんが、納得のできるものでした。
天然木なので、どの机も木目が違って面白いし、なによりとても気持ちがいいんです!
加えて、職人さんが一生懸命作ってくれたんだと思うと、愛着もひとしおです。
修理もしてくださるそうなので、大切にながーく使っていきたいと思います。
加子母森林組合さん http://www.fa-kashimo.jp/