読み聞かせ・読書のすすめ
おひさま書道教室では、幼児さんの指導は、小学生の指導と少し違った事をしています。
幼児さんの場合、まず、平仮名をどのくらい読めるかを確認します。
平仮名全てを自分で読めれば、鉛筆を持った書く練習にも力を入れていきますが、
まだ平仮名を読むのが難しかったり、完全には読めなかったりする場合には、カードを使って、平仮名を目で見て、声に出して、耳から入れる勉強に力を注ぎます。
文字の認識は、耳から音としてたくさん入れてあげることが先で、その後に、「今まで聞いていた“あ”は、こんな形なんだ。」と文字の形を理解して覚えていくそうです。
なので、小さいうちは、大人に絵本をたくさん読んでもらって、音をたくさん入れていく事が、とても大切です。
でも、読み聞かせが大切なのは、今はほとんどの方がご存知ですよね。
今日は、さらに一歩進んだ、読み聞かせ・読書の重要性や、効果的なやり方が書かれている、とても勉強になった本をご紹介します。
『将来の学力は 10歳までの「読書量」で決まる!』
松永暢史 著 すばる舎
この本を読むと、まず、子どもの勉強に対して、あれやこれやと焦らなくてもいいんだと安心します。
一方で、
(以下、要約して引用しています)
必ず習慣づけておいてほしいことは「本を読むこと」。子どもが小さいうちから、できるだけたくさん、できるだけ熱心に親が働きかけてほしい。「読書」にかける時間をたっぷり作ってあげてほしい。
また、その読み聞かせの仕方が独特で、目からウロコでした。
読み聞かせは、「音を聞かせる」のが目的。絵本に書かれている一字一字の全てを、子どもの耳から体内へ注入させるようなイメージで読んで聞かせること。
つまり、
上手にスラスラと読んであげるのではなく、口をしっかり開け、意識して文字を一音一音ハッキリ読むこと。全ての音をしっかりと、同じ強さで発音する。棒読みのお経みたいに聞こえるかもしれませんが、それでいいのです。
読んだ後に、私も早速実践しました。
この読み方で読むと、書いてある通り、棒読みで読むのに時間がかかります。変な感じでですし、子どもが飽きてしまうのではないかと思いました。…が、そんな事はありませんでした。
むしろ、集中して聞き入ってる様子が見られ、びっくり!それに、言葉をはっきり言えるようになった気がしました。
しかし、そうは言っても、恥ずかしながら、我が家は、読書量がそんなに多いとは言えません。最近、息子が宿題の音読をしているのを聞いて、あれあれ…ちょっと危機感…^^;
ということで、この本を読み返して、読書量が増えるよう、働きかけを頑張っていこうと思っているところです。
最近は、皆さん教育熱心で、幼児さんのお問い合わせも多くいただきます。
その時に、今日ここに書いたことを、お話する事も多いです。文字を書けるようになることが、とても気になると思いますが、その前段階として、このように読み聞かせや読書を家庭で実践すれば、どの子にも効果は大きいと思います。
私もとても参考になったので、多くの親御さんにも知って頂きたいなと思い紹介させていただきました。参考になるといいです。
こちらの本には、他にも、勉強になることがたくさん書かれています。気になる方は、是非読んでみてください(^^)